ニライカナイ
2011年08月17日

【ニライカナイ】
ニライカナイは、沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる他界概念のひとつ。理想郷の伝承。
遙か遠い東の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされる異界
豊穣や生命の源であり、神界でもある。年初にはニライカナイから神がやってきて豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされる。また、生者の魂もニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに去ると考えられている。琉球では死後7代して死者の魂は親族の守護神になるという考えが信仰されており、後生(ぐそー:あの世)であるニライカナイは、祖霊が守護神へと生まれ変わる場所、つまり祖霊神が生まれる場所でもあった。
上記のように、ニライカナイは複合的な観念を持った楽土であるが、この概念は本土の常世国の信仰と酷似しており、柳田國男は、ニライカナイを日本神話の根の国と同一のものとしている。
なお、琉球では他の他界概念として、権威を守護する神々の神界としてオボツカグラを想定していた。信仰上の他界概念を水平表象と垂直表象で論じた折口信夫は、ニライカナイを水平の、オボツカグラを垂直の他界と指摘している。
ニライカナイ信仰は、沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地において、伝統的な民間信仰の主要な要素である。
先日世界遺産の斎場御嶽を訪れたときに、
ニライカナイへの扉という場所があった。
あのとき
あの人や
あの人や
あの人に
少し近づけた気がしたんだ。
そして新しくこの島で出会った女性の中に
遠い深川で
もう会うことのない
彼女の面影を
私だけではなく
夫や娘も感じ取っていたこと。
こういうことが
とても大切なことだと
やっぱり思う。
そして、この島のカラスアゲハが
また私の周りを
ゆっくりと演舞する。
Posted by _niraikanai_ at 15:24│Comments(0)
│沖縄のmono