ミツバチの羽音と地球の回転
おはようございます。
今日は夏休み第1日目。
娘と一緒に映画鑑賞をと思っています。
小学校3年生は色々なことを学び知識として吸収しています。
自分がなぜ今沖縄に住んでいるのか、3月11日、この国で起こったこと、またその日を境に起き続けていることを
娘なりに一生懸命理解していると思います。
なので、初めてのドキュメンタリー映画として、鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」を選びました。
7月22日追記
すっかり桜坂劇場だと勘違いして、桜坂劇場に着いたら上映作品がレイチェルカーソンの感性の森とか・・・
こっちもずっと見たかった作品ですが、今日は見たいのはミツバチの羽音と地球だったので、
急いでパレット久茂地へ移動し、ぎりぎりセーフで見ることが出来ました。
さて、このドキュメンタリーはイラク戦争に行ってから、環境問題や放射能被爆を題材に自主制作映画を作り続けている鎌仲ひとみ監督によるものです。
内容は山口県上関原子力発電所設置に反対する祝島に住む人々をおいながら、またスウェーデンの持続可能なエネルギー開発に関するドキュメンタリーを交えて日本の電力のあり方を問うものでした。
30年以上も長い間島の住民は原発反対運動をしながら第一次産業で生計を立てていました。世界でも珍しい生態系のホットスポットと呼ばれるこの島は世界中の学者たちからも注目され、保全に向けて活動される方も多いとのことです。
そこを埋め立てて、中国電力は原子力発電所を設置する計画を立て、県知事が承認をしたとのことです。
環境を損ねることなく、CO2削減に貢献するという名目で薦められている裏に、電力を作る際に出来る熱を海水に捨てると言うことは多くは語られておりません。
それらの熱処理は7度海水の温度を上げます。7度というと、どのくらいかというと、
京都大学助教授の小出先生もおっしゃっていましたが、
私たちがお風呂に入るとき、38度でぬるいなと感じて7度上げてみたところを想像してみてください。45度です。
いくら熱めが好きと言ってもなかなか入れる温度ではありません。
それだけ、毎日地球を暖めているという事実をもっと私たち国民は認識するべきだと思いました。
また、海外では電力会社は消費者が選択できるシステムになっています。
より多くの節電をしている電力会社が有能な会社として認知され、人々は選択するようになります。
でも今の日本ではそのシステムは存在せず、独占されています。
スウェーデンでは20年以上も前に持続可能なエネルギー開発を進めて、工場などから出る廃熱を利用したり、
見事な循環システムが構築されています。
日本でも色々なところでそういった取り組みがされておりますが、電力に関してはアンタッチャブルです。
現状7割の原子力発電所が停止しています。
電力を供給するのは原子力だけではありません。火力、風力、太陽光をはじめ、波にも電力を生み出すエネルギーが他の国よりも豊富に我が国はあります。
人間がどれほど地球上で偉い存在なのでしょうか。
地球に住まわせてもらっている以上、極力他の生態系とバランスをとりながら生活する術を
私たちは今、意識的に取り組んでいき、思考停止状態にならずに考えていきたいと思います。
娘にはちょっと難しかったかもしれません。
でも同じ映像を見て、隣に座る私が時に悲しみの涙を流したり、時に怒りに肩をふるわせてみたりしている姿を見れば
少なからず何かを感じ取ったに違いありません。
原子力しかないという思考ではなく、他に選択するものが存在すると言うことは大きな糸口となると信じて、
地球に優しい生活を送りたいです。
今だからこそ、国民全員が目を背けず、考え、選択し、行動をとることが出来るのではないでしょうか。
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